考えたこと

小林勝彦の思考のブログ

「自由とは、好きなことを思いどおりにやることじゃない〜感動の復活を果たした水泳オリンピアから学ぶ自分から周りへの意識、自由へ向かう自律〜」令和3年入学式告示

本年も入学式は複数回に分けて対策。また本年も、未来に向けて眩しいほど揚々たる学生に、自由、自律の必要を告げました。かつて本校で学び卒業していった同胞が実践している、主体性へのリスペクトを込めての投稿です。 <長野美術専門学校入学式 告示より…

「クリエイティブワーク〜デザイン産業に向けて舵をとれ〜」デザイン会社のパンフレット作成にあたって

デザイン制作会社の紹介パンフレットを刷新することになり、デザイン業務のあり方やデザイナーの労働観などについて、信ずるところをまとめました。これらの課題に向う態度を改めて表明したいと思います。 デザインする態度 クリエイティブワークは未だ解決…

「主体性〜従属からの自己解放〜」平成30年度長野美術専門学校入学式 告示

本年度の入学式で宣誓をしてくれたのは、高校生になりたての時から本校に目を向け続けてきた学生でした。様々な情報に触れるたび、オープンキャンパスなどで訪れるたびに、美専の校風、理念、アイデンティティを探り続けて来たのでしょう。そして、今回晴れ…

「メディアを超えるメディア 〜タブローからコンピュータへ〜」老舗画材店の閉店

価値観のもとに、需要とのバランスを供給によってはかるのが商店 近代美術隆盛の一般化に貢献し歴史を刻んだ画材店に、メディア価値の多元化の強風をもろに受ける宿命が待っていました <長野美術専門学校の同窓会会報への寄稿より> 先ごろ、奈良堂と言う長…

「職業観の危機〜時間とエネルギーを売り渡すのが労働か〜」専門学校卒業式に招かれ 祝辞

長野県諏訪にある専門学校の卒業式に招かれ、祝意と敬意を表し、いよいよ職業人としての一歩を踏み出す若い方々に職業観という課題を聞いていただきました 専門学校は職業現場に最も近い高等教育機関として、それぞれの建学の精神に基づいた特色ある教育課程…

「目的意識〜分かった、実感しました〜」長野美術専門学校卒業式 式辞

今年の卒業式は長野美術専門学校の設置学校法人が「クリエイティブA」と改名して、初めての開催クリエイティブ、クリエイティブと言い続けて来たが、クリエイティブワークの目的とは一体何なのなのか、果たしてそれは明らかになったのか?祝辞、謝辞の後に述…

「必要な思想 〜選挙年齢の引き下げと初音ミクの一般化〜」長野美専入学式

昨年の入学式の告辞もこのブログにのせたので、ブロガー2年目の春、2回目の告辞アップです。果たして、何回まで続けることができるのでしょう。 卒業式に続き、あらかじめ用意した書状を読むかたちでしたが、その前に一言挨拶を入れて聴いて頂きやすくしま…

「クリエイティブであれ 〜目的のための自由さ〜」長野美専卒業式

3月は大きな出来事が続きます。総合制作展に引き続き、卒業式の式辞を残します。 今回の式辞は珍しく、書状を巻き解きながら読み上げる形で行いました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今、美専を離れ行く皆さんへお…

「クリエイティブワークのやりがい」美専展

年間最大イベント、美専展の内覧会で総評としてのスピーチをしました。今回はそれを元に、少し膨らませて述べます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どんな活動にも労苦が伴います。まして、クリエイティブワークは発…

「私のお気に入り 〜マンガにまつわる成長ストーリー〜」長野美専授業

今回は授業でのレクチャーそのままの記事です。 風邪でダウンのため欠席、授業では担当の先生にこのブログを紹介してもらっています。 授業は「クリエイティブワーク総論」といい、クリエイティブの学びの意義を様々な角度から考えることで、学生が何にどの…

平成27年度長野美術専門学校入学式校長告辞、二つ目の要点

本年度の告示は、ここまでまずまずの反応を感じながら、次の要点に移って行った。さて、皆さんは此処に先生方やご家庭の方々に囲まれて式に臨んでいますが、皆さんのこれからと、周りの皆さんのこれからの姿について聴いていただきたいと思います。これから…

平成27年度長野美術専門学校入学式校長告辞、一つ目の要点

様々な考え事が、交錯する中での入学式、自分を「告示をする校長」に切り替える。やはり今回も要点と順番を簡単にメモし、後は事前に巡らせた考えをその場で整理しながら述べていった。告示は祝辞とは違う。セレモニーに於いて、入学者の前に立つ最初の教員…

平成26年度長野美術専門学校卒業式での校長式辞

お務め柄、スピーチや講習での論述の機会が度々あるが、あらかじめ要点を構想し順序付け、話しながらまとめていくのが、私のいつものやり方だ。しかしせっかく考えたものなので話しては揮発していくのも、もったいないかと思い、また自分の思考をさらに深め…